ハイブリッドボルト
ハイブリッドボルトは、ネジ山の1山1山にあたかもスプリングワッシャーを
嵌め込んだようなバネ構造になっているため、外部からの衝撃や振動等の
大きな負荷を素材の持つ弾性を利用して、構造的に吸収します。
また、アルミ鋳造品のような硬度の低い素材の雄ネジを用いて
繰り返し使用した
場合でも、大きなロック作用が得られることで振動の多い機械や乗り物類などに
利用され、好評を得ています。
特 長
- ■ネジ自体でロックします。
- 鋼のスプリングバックによるセルフロックです。
- ■作業性は良好です。
- スプリングワッシャ・接着剤は不要です。
- ■コストは経済的です。
- 製造技術は従来のまま、サイズも標準ネジと同様です。
- ■安全性が強化されます。
- 全てのネジ山をハイブリッド化することにより安全が得られます。
- ■繰り返し使用してもロック効果が減衰しません。
- 他のロックボルトと異なり、雄ネジの斜辺を軸とする曲げモーメントを、素材の弾性域内で利用するため、ロック効果をほとんど減衰することなく、何回でも繰り返し使用することが出来ます。
- ■相対強度が向上します。
- フランク全体が接触し、締付対応が均等に分散するので、相対強度は大きくなります。


材 質 | ||
---|---|---|
SS | SCM | SUM |
区 分 | ||
4.6〜4.8 | 8.8〜12.9 | 10.9〜12.9 |
提 案
- point 1 ネジ自体で確実、強力にロックします。
- 雄ネジのネジ山の側面で押されて挟まった雄ネジのネジ山のスリット部のスプリングバックによる反発力で、ネジ自身がロックする構造になっています。
- point 2 相対強度に優れた性能を持つ。
- 従来のボルト締付対応力は、最初の1山か2山で締付けるのに比べて、ハイブリッドボルトはネジ山全体に均等に分散するので、締付け強度は増大します。
- point 3 締付けトルクに合わせ、作業性が良い。
- ハイブリッドボルト締付時、手で2〜3山入れると後は工具で簡単にスルスルと入ります。また、ワッシャー類や座面加工、接着剤の塗布の作業は不要ですから手間いらずです。