〈ネジに使用する材質〉
鉄、ステンレス(SUS)、真鍮(BS)が基本となります。その他樹脂、アルミ、チタンも取り扱っております。
〈表面処理〉
メッキは、ユニクロ、クロメート、ニッケル、黒クロメートなどが基本ですが、近年では、環境に配慮したメッキが主流です。
小ねじ
小ネジは日本で最も汎用性があり、特に戦後から現在まで日本を支えてきた代表的なネジです。
プラスやマイナスのドライバーとかみ合い、部材、部品をしっかり締め付けることが出来ます。
皿ネジは頭部を含む全長がネジの長さになります。
小ネジに使用される材質は、鉄、ステンレス、真鍮、アルミニウム、チタンなどの金属の他、
各樹脂のネジなども多く出回っています。
●イタズラ防止ネジは、特殊な工具でのみ回せる頭の形状のネジです。盗難防止や安全の為の配慮です。
●座金組み込みネジ(セムスネジ)
ナベ頭の小ネジに座金を組み込んだもので組み合わせにより種類があります。電化製品などに主によく使われています。
Aセムス 十字穴付ナベ小ねじ+ばね座金
Bセムス 十字穴付ナベ小ねじ+ばね座金+みがき座金
Cセムス 十字穴付ナベ小ねじ+ばね座金+小座金
(当社規定)
タッピンねじ
基本的に、薄い金属板等にそのまま、若しくはドリルなどで下穴を空けて使用するネジで、タップを使わずにネジ穴を形成するものです。使用する素材の質によりさまざまなネジが流通しています。
●A形タッピングネジ
適合部材として木材、薄鋼板に使用。先端が尖っており、ピッチが粗い。そのまま、電動ドライバーでねじ込むか、下穴を空けて使用する。
●Pタイト
可塑性樹脂に対応するねじです。ねじ込みが速く作業効率が向上し、素材が割れにくい、空回転しにくいネジです。
●Bタイト
下穴にねじ自身でめねじ山を塑性成形させながらねじ込みます。三角形状によって、ねじ込む時の抵抗を軽減することができます。切粉が出にくい、ねじ空転が発生しにくく鉄板、樹脂部材に使用できます。
●B形タッピングネジ
A形1種と違いねじの先端部分が尖ってなく、また、B形タッピングネジはA形に比べねじのピッチが狭い。硬い部材や厚い部材に対して使用される事が多く、主に厚さが5mm程度までの鋼板や樹脂の締結に用いられます。
●Sタイト
金属素材用タップねじ。断面は、三角形で薄鋼板に最適。小ねじとのピッチの互換性がありねじ込みが可能。
六角ボルト
六角ボルトは一般的にナットと一緒に使用されることが多く、名前の通り頭部が六角形のねじで、一般的には「ボルト」と言えばこの六角ボルトのことを指します。「全ネジ」「半ネジ」という種類があり、「全ネジ」は頭部以下が全てネジ部になっており、「半ネジ」は一部がネジになっていないことを指します。使用する工具は、主にスパナやレンチを使用します。ネジ山には、並目、細目があり、自動車などにも対応しています。
●アップセットボルト
六角ボルトの頭に十字穴があるアプセット小ねじに、平座金(旧JIS規格)とばね座金が組込まれている製品です。座金がねじにセットされてお り、作業時間が短縮できます。
参考資料
六角穴付きボルト(キャップスクリュー)
六角穴付きボルトは、ネジの頭が六角に彫ってあり、六角レンチという工具で回すボルトです。六角穴付きボルトと六角レンチは、ピッタリ合わないと使えないので、そのボルトのサイズに合った六角レンチを使用することで、強く締め付けることができます。
六角ボルト同様「全ネジ」「半ネジ」という種類がありますので、確認して使用しましょう。
他に頭の形状が違う、皿ボルト、ボタンボルトなどがあります。